散る散る、満ちる、チルアウト。

こっ、こっ、こっ、

怖い夢を見ました。

 

それ以上に怖い、先ほどまで書いていた記事を、間違って消しました。

 

 

こっ、こっ、こっ

こんにちは、トミーです。

 

 

 

おとつい、怖い夢を見ました。

とても久しぶりです、怖い夢。

内容は、鳥籠の中に三羽インコが居て、それをおうちに持ち帰り、此奴らと共に楽しく暮らそうではないか、という希望のシーンから始まります。

青いインコ。

緑色のインコ。

ピンクのインコ。

それぞれ目の覚めるような鮮やかな色。

かなりのサイケデリックカラーでした。

その内の青いインコが、誤って鳥籠から出てしまうのです。

直後に青いインコは車に轢かれてしまいます。

それを跳ねた車も視界を失い、別の車にアタック。

それまたアタックされた別の車も別の車にアタック。

繰り返されるアタック。

アタック、アタック、アタック。

と、アタックを25回くらい繰り返してアタック25。(ここは嘘。盛りました。数台。)

これからインコ達と目眩く煌びやかな日々を共に過ごそうと希望を胸に抱いていたトミーはパニック。

いけない言葉を教え込んだりしてインコライフを楽しみにしていたトミーはショック。

それよりもなによりも、人様にご迷惑をおかけしてしまったインコに依る玉突き事故。

終わた…。

インコライフも、俺の人生も…。

インコを放っただけなのに…。

スマホを落としただけなのに…。

みたいな大惨事です。

そんな夢を見た日は生きた心地がしていません。

目覚めてからも朦朧と鬱々と悶々としていました。

お腹も空かないので、大好きな朝のピーナッツバター食パンタイムも無し。(ピーナッツバターはダイショーが好きです。要らない情報でした。)

若旦那に作る弁当も雑。(うまい!と言っていたのでコトナキ。)

買ってあったハーブやらトマトやらの苗をルンルコ植えようと思っていたのに気力なし。(のちにきちんと植えます、こうみえて。)

とにかく悪夢のせいで何も手付かず手塚治虫です。

夢辞典を調べたらこうです。

「好意を寄せていた人に裏切られる」とか、「別れの暗示」とか「運気の下降」とか、そんなん…うう…そんなんばっかで…ぐすっ…。

オロロンするような内容ばかり。

大槻ケンヂ氏が、人生には「ニコニコ」と「オロロン」と「ボヨヨン」の3つの道があると言っていたけど、この日のトミーはまさにこのオロロン道だったのです。

 

だがしかし、打って変わって現実は至ってボヨヨン。

若旦那と胸ぐらを掴む喧嘩もしてないし、SNSで見知らぬ誰かから罵詈雑言を浴びせられていないし、突然の突風で家がなくなる、とか、不二の病に罹ってネクターやミルキーばかり飲み続けてしまう、とか、そんな事もないし、むしろフワフワと平和に過ごしていました。

余力で植えたハーブ達に水をやったり、夕暮れの風の匂いを感じたり、若旦那と晩酌のおつまみこしらえたり(マグロの唐揚げが絶品)、何処の国とも何処の国の誰とも平和条約結べるくらい平和な1日でした。(アノ国以外)

だが、待てよ、まだ1日は終っちゃぁいない。

安定剤を打たれるほどの警戒心でトミーは未だグルルルと犬歯を噛み鳴らしているのでした。

好意を寄せていた人の裏切り…(振り込んどいたよー、と言とっいて振り込まれていない詐欺…か…)

関係性の終わり…(お洒落だったあの人が、急にお洒落をやめるとか、そういう、おしゃれ関係か…)

運気の下降…(今のまさに、この気分が下降なのだが…)

グルルルルルル…。

だがしかし…夢の暗示に裏切られるほどに平和な夜更…。

若旦那が映画観ようぜ、と言ってきたので、何の映画だね、君?と尋ねたところ「存在の耐えられない軽さ」といやつで、わたしゃコレ、かれこれ20年以上前に観たやつで、VHSにダビングして所持している程だけど、内容微塵も覚えていないからのぞむところだよ、と言ってシネマタイムに入りました。

 

ああ。

あああ。

ああああ。

RPG事に惰性で入力した名前じゃないよ。)

若旦那は天界と繋がっている精霊の様で、若旦那の借りてくるムービーは毎回トミーの心持ちテーマとリンクしています。

嗚呼、幸福。

幸福、って。

 

 

そういえばトミーの逃げた青いインコ。

モーリス・メーテルリンクの童話劇「青い鳥」を思い出しました。

幸せ探しにレッツラゴーて、アレです。

この間TVで、マツコ・デラックスさんが「自分磨き」と「自分探し」してるやつは暇よ、暇なのよ、と言っていましたが、今トミー暇なんで、自分探しする事にしました。

「青い鳥」って、最初と最後しか知らないけど、まぁ、いろんなところへ行って「青い鳥」見つけてみるんですよね。

「思い出の国」で見つけた「青い鳥」は、思い出の国を出たら青い鳥から黒い鳥になっちゃった。

過去に行っても黒歴史のみ、ってわけだよね。

戦争や病気蔓延る「夜の御殿」で見つけた青い鳥は、そこを出たら死んでしまった。

でもさ、戦争や病気の御殿つったらさ、そこにいたとしてもいずれ死ぬよね。

御殿を出ずとも死ぬよね。

「未来の国」で見つけた「青い鳥」は、出国したら「ダメ」になってしまった、とお話に書いてあった。

ダメ…って…

なんだろう。

腐敗?…したのかな?

ダメになる…

って、どんな状態なのかな?

「僕たちの失敗」的なやつかな?

ダメになった僕をみて、君がビックリしたのかな?

いずれにしてもダメらしいんだよね。

で、クリスマスデイの朝、兄妹は目覚めて、鳥籠に青い羽を見つけるんだ。

ああ…こんな近くに、幸せはあったんだね、って。

続く幸せって、ヤマザキ春のパン祭りみたいなことだよね、って。

青い鳥とか、盛ってたけど、実は鳩、みたいな、ね。

鳩は平和の象徴とか言われてるけど、餌を喰らう時の貪欲さったらないよね。

 

という具合に、トミーの幸福は此処にありました。

正解は、これでいいのだ、の自己&生活肯定なのだ。

これでよくない、と思ったら、これでいいのだ、と思えるところまで行動するのだ。

世界は目まぐるしくて台風の様だけど、なんだかトミーは、台風の目の中にいるようにボヨヨンなんだ。

 

夢の中のインコ達が、色鮮やかだったのは、あの毒々しい鮮やかな色が理想だったって事なのかな?

急に鳥籠から出て事故に遭いました青い鳥。

それは「自由」なの?「間違い」なの?

自由だと思っていた「外」の事、分かっていないまま「外」を求めてしまったんだね。

トミーの少女時代は、そんな感じでした。

「内」に幸福を見つけられない。

「外」に幸福を求める。

「内」が辛いから「外」に出たい。

「外」には何かがあるんだ。

さぁ、いざ、「外」に出たよ。

あれ、あれれ、あれれれれ。

みたいな事です。

何者かになる、とか、大業を成すとか、そんなんでなくていいんだ。

ウチの平和が、なによりの幸福だったのさ。

家族が仲良く、みたいな、ボヨヨンな凡庸。

普通が一番難しいんだよ、ってマルちゃんのCMで亀田さんも言ってたよね。

 

その昔、自分は普通以下と感じていたトミーは今、普通を感じています。

普通を満喫しています。

つか、むしろずっとウチにいたい。

ウチから出たくない。

ソト、メンド、クサイ。

ニンゲン、メンド、クサイ。

ニンゲン、クサイ。

 

あ、腹が減ってきたのでこの辺で。

ちゃぉ。