トミー・イン・ザ MS 〜松阪の旅〜 ①

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不慣れな新幹線に、乗り遅れそうになる。

でも、大丈夫。

トミーは自由席だもの。

世界の車窓から、こんにちは。

トミーだよ。

今回の旅は、ひとり旅。

久々のひとり旅。

トミーは、ひとり旅が大好きなんだ。

どうしてかって?

それは自由だからさ。

東京〜名古屋までの道のり、トミーは若旦那から借りてきたフロイトの本を読もうかな、なんて広げてはみたのだけど、あの新幹線の座席のあの目の前の網んとこに入っている冊子あるでしょう?

それが北陸特集でね、その冊子をしばし見てたんです。

したらね、蟹写が凄い載ってたんです。

蟹の弁当とかね、蟹特集だったんです。

普段トミーは、甲殻類ったら海老っつんで、頭悪いくらい海老ばっか食べてきたんだけど、蟹…ほうほう…蟹なぁ…ふむふむ、とガン見していたのです。

そこに、室生犀星が愛した香箱蟹、つんが載っていて、香箱蟹ゆんはそんなに美味なのかね、と思ったら、え…、このまま福井だとか、石川だとか、富山だとかに、行って…行ってしまう?寄ってしまう?となって、えっと今は松阪市に向かっているのだが、えっと帰りに寄ってしまう?

つか、このままトミーは帰らないのでわ。

そんな不安が襲ってきたのです。

でも、大丈夫。

そのあとバンド練習の予定が入っていたのだから。

トミー、現実に引き戻される。

よかった。

バンドがあって、良かった。

この度は、何故松阪市に向かっているのか?ということなのさ。

時は10年前程、トミーはパート業務に出ていたのだけど、そこで出会った15歳下の女の子と未だ交流ありで、その子に逢いにゆくのだった。

元々群馬人の子なのだが、結婚して旦那様の転勤先についてゆく、との事でこの松阪の旅なのでございます。

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そんで、結局、呑んぢゃうん。

たまらず呑んぢゃうん。

食しているのはサンドイッチなのだけど、脳内は蟹を想って缶チューハイを呑むのだよ。

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っつんで。

ってツボるよな。

ジワるよな。

っつんで。

もうすぐ松阪シティだよ。

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かわい子ちゃん(以下ムスメ)に再会。

トミーは、とばすい(鳥羽水族館)に行きたいのだが。

と、ムスメに伝えていたら連れてってくれたよ。

この日はオオシケで雨がバシャバシャ降っていたのだが。

トミーの天パも大シケなのだが、気にせず遊んだよ。

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ムスメを捨て置き遊び倒すトミー。

あとで聞いたらムスメは、でっかい魚とか怖い、爬虫類とか苦手、とかで無理していたらしい。

ごめんな、ムスメ。

それでもトミーは我欲で遊び倒してしまった。

ムスメをロビーソファーに置き去りにして。

自分は苦手だけど、トミーを楽しませたくて、と、なんとも心優しいムスメです。

母さんは我欲ばかりなのに。

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だがしかし、夜は一緒に居酒屋様で楽しむ。

まぁ、ここでもムスメは酒が飲めないのだが。

一滴飲んだら寝てしまうのじゃて。

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全てが美味い酒場であった。 松阪牛のどて煮とか美味過ぎた。 地酒も3合ほど頂いた。 大将が、これサービス、これサービス、と言って、あれやこれやを授けてくれる。 千枚漬けとか、鯖寿司とか、塩辛とか、どんどん出してくる。 大将、ありがとう。 素敵な旅の思い出が出来たよ。 そして、トミーはビジホに帰るのだった。 つづく