青森に行って来ました。
ご機嫌ようトミーです。
旅行当日前の週までは暖かいお天気だったのですが、旅立つ前日から吹雪吹雪氷の世界アオモリの天気予報を観て恐怖していましたが、無事到着しました。
お天気は時々雨でしたが、雪もそんなに積もっていなくて、移動も大変ではありませんでした。
何故青森に赴いたのか。
若旦那が発したのです。
今こそ、今こそ斜陽館に行くぞこんちくしょうめ、と。
トミーは、太宰治知識があまりないですが、物心ついた頃の口癖が、生まれてすみません、だったので決して知らない人ではないのです。
だがしかし、この「生まれてすみません」が、どのようなお話で、どのように使われているのか全く知りません。
若旦那は滅多に旅行に行きたいなどとは言わず、トミーはいつだってひとり旅をキメこんでいるのですが、若旦那の目的は旅行ではなく斜陽館に行ってそして太宰パイセンにご挨拶せねばという目的故に、旅行ではなく暮れの元気なご挨拶、ということなのです。
今年最初の雪景色。
そうだった。
田舎って5分毎に電車が来るわけじゃないんだった。
初日はホテルでまったり予定でしたので、まずは宿に向かいます。
その前に昼食をやろうじゃないか、と新青森駅から青森駅に向かってみます。
駅は閑散としていて、人があまりいませんでした。
ここが青森かぁ〜。
想像以上にひとっこがいませんでした。
少しさみしい気持ち。
寒いお天気がそうさせるのだわ。
とりあえず、駅から少し行った地下市場的なところで昼飯をやります。
寒いからあったかいもの食べたいねと言いつつビール。
トミーはホタテのフライ定食にしました。
ぶりっぶりででらうめえ。
ほい、パーフェクトぺろりんちょ。
働いている男の子がみんなイケメンねぢゅるり、と若旦那が言っていて、腐女子のトミーは萌え萌えしていました。
お宿は浅虫温泉。
トミーが勝手に決めました。
トミーは乗り鉄なので、いろんな車両に乗れることがお喜びなのです。
若旦那は移動時間がダルぃと嘆いていましたが、少々の鉄分入ってる人間は、こういったちんたら鉄道の旅が好都合なのです。
田舎の電車は、乗り降りの仕方が謎でドキドキします。
駅に依っては無人駅なので、人々は一車両目に行って降りたりしていました。
浅虫温泉に到着。
何故浅虫温泉泊にしたのか。
それは不思議な物語。
宿どうしようかな?と予約サイトでぐるぐるしていたら、この浅虫温泉のとあるホテルに惹かれました。
なんとも言えない心持ちになったのです。
酷く懐かしい…なんだこの気持ち…。
デジャビュ的な?
ここ。
ここにしよう。
と決めました。
太宰治の旅路を綴った「津軽」に、浅虫温泉のことが記されているらしいのですが(トミーは読んでいない)やはり縁の地らしいのです。
だがしかし、太宰が好んで宿泊していた宿は別の宿でしたが。(ニアミス)
もしかしたら、その宿からの景色がちょうどこの辺りなのでわ。(こじつけ)
兎にも角にも温泉に入れるなんて良いでわないか、ということです。
欲張って夕食は鮑ステーキのオプションつけてやりました。
今目の前にある鮑ステーキや青森ガーリックポークを食いながら、明日の郷土料理は何を食ってくれるかな、と貪欲に食べ物の事だけを考えていました。
とても浅ましくて、それはそれは浅ましくて、そんな自分が愛しくなりました。
食後はロビーで津軽三味線演奏があるらしく、折角だからまいりましょ、となりました。
その演者様は毎日毎日このホテルにて演奏されているそうです。
毎日毎日。
手拍子と掛け声をご一緒に、というナンバーがございましたが、その掛け声が頭の後から出すような甲高い声なのですが、面白くなっちゃって明日もまたやりたいな、とトミーは思いました。
相変わらず表拍の手拍子が苦手な自分がいました。
お部屋から見える景色。
お天気は生憎のどんよりでしたが、そのどんよりの向こうの街灯に染み入りました。
陸奥湾のこの景色も、何故か懐かしい気持ち。
そしてまたお風呂頂いて、少しグズグズして入眠。
あまりよく眠れませんでした。
翌日は斜陽館の旅。
つづく