Bring me my color!

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にゃにゃにゃ~ん!


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にゃにゃにゃにゃ~ん!



MAD兄の真似っこして買っちゃったよー!
MODなスニーカー!
マーチンなのに重くない!
初老に優しいスニーカー!

お店にフワッと寄っただけというか、MAD兄、ここで買ったんだよなー、確認しよー、くらいなかんぢで寄ったのに、ちょこんと店先に出ているこの子が23.5センチっつーマイサイズで、何者にも邪魔されずに、スサッと試着の運びになっちゃって、ピタッと履けちゃったものだから、シュパッと買っちゃったの。
正しい出逢いには迷いが無いのよ。
頭で考える前に現実が動いてしまうの。
私にとって素敵な事は、物凄い追い風なのよ。
ってなくらい、ご機嫌でお気に入り。
MAD兄と揃いの支度で八木節音頭になっちまうのだけどな。
バンマスとハリ兄も買わないかな~。
家族でお揃いとかいいよね~。



それにしても、新しい、ってワクワクします。
ここのところ、新しい、という意の関連ワードを激しく目にします。
と、同時に懐かしい記憶も蘇ってきます。

むかーし、むかしの物を整理しようと思って、色々捨てたりしているのですが。
むかーし、むかしのその昔、もしかしたら18、9歳の頃に購入した代物ではないかしら、というピアスを最近してみてるんですよ。
ここのところずっと燻っている私のネガティヴを占ったらね、「古いものを手放しなさい。さすれば新しいものが入ってきます。」みたいなカードばっかり出るのさ。
分かっているんだよね。
物も気持ちも、古くてネガティヴなものを持ち続けている、と。
だけどもね、そのピアスをしていると、とてもワクワクするのです。
憶えているのよ、ワクワクしていた私を。
きっと確か、高校を卒業して、短大に入る前くらいに、もしくは短大に入ってすぐかな、このピアスを買ったんだ。
蛙のピアスなんだけどね、結構グロ目な。
蛙のシンボリックな意味は「変化」なのだって。
芸術学校を選んだ私は、高校卒業手前で髪を切って、初めてトライした髪型で、保守的でずーっとロングヘアみたいな私には勇気がいるような髪型だったと思う、今思えば。
その時の大好きだった担任の先生が、「アーティストっぽくなったわねー」と、一応校則で禁じられているパーマヘアを褒めてくれたんだ。
それ、パーマでしょ⁈とか怒らずにね。
もうすぐ卒業っていうのもあったけど、一応は校則で禁じられていたから。
暗黙の了解で怒らずに見送ってくれた。
卒業式は泣かなかったけど、高校時代の授業内容は斬新で大好きだった。
友達はあまりいなくて、ほぼ1人だったけど、興味を持った音楽だとか、映画だとか、本だとかは、大体1人で漁りに行っていた。
今思えば、友達いないおかげで自分の好きなものと向き合う時間が出来たのかな、と、そんなに悲観的でもなく寂しくもなかった高校時代。
そして卒業して、新しい環境に行く事にワクワクしていた。
いろんな人に出逢いたいし、いろんな事を吸収したいって思った。
何よりも、誰も自分を知らない環境に行ける。
新しい自分が作れるんだ。
リセット出来るんだ、ってことが嬉しかった。
それでも時が経つと、またネガティヴが顔を出す。
これをずーっと繰り返していて、今もずーっと同じ事をしている。
今度こそ、今度こそ、と思っていても、結局何も変わらない。
正しくは、変えられない。
自分で変えなければならない。

昨日も、そんな夢を見た。
古い時代の自分の部屋。
内容は覚えていないけど、目覚めた私は不機嫌だった。
旦那様にもやつ当たった。
ずっと変わらないあの部屋が、本当は変えようと思っていたあの部屋が、蘇ってきて、認めたくなくて、苦かった。
私は本当は、あの部屋が好きだった。
あの部屋は悪くないのに、私が汚した、散らかした。
部屋の中は、心の中、って、夢辞典に書いてありました。
うん、分かっているんだ。


でもね、新しいお気に入りの靴を履いて、昔からずーっとある新しくない文房具屋さんに行ってみたんだ。
新しいお気に入りの靴も、古くからあるその場所も、好きだと感じたんだ。
好きなものは、好き、なんだ。
そこにずっとあったのに、あっただけなのに、私が勝手に諦めたんだ。
好きなものも、好きな事も、好きな人も。
私が勝手に諦めたんだ。

蛙のピアスをしているその時代の空気は、今このお気に入りスニーカーを履いて出かける時の空気と似ている。

自分は、そこに在るだけで、「変わる」とかではなく、「本来」なんだ。
変わるのではなくて戻るだけ。
難癖つけては、「やらない」を選択してきたんだよ。
だから、今、「やる」のだよ。